「XMLの再構成」の使い方(各種設定項目について)

このページは、基本的な使い方の、「STEP2:処理内容を設定」について、詳しく説明したものです。

前置き

基本的な使い方では、次のような手順で、「再構成」の処理をすることを説明しました。

・このページでは、このうちの青く囲んだ部分について、一通りご説明いたします。

合成

・まず、「合成」についての説明です。

・なんらかの事情で、同じ動画に対して投稿されたコメントを別々のファイルで持っている場合などに、それをひとつのファイルに統合します。

・合成を「する」にチェックして、「全合成」を選んだ場合は、リストにドラッグ&ドロップしたファイルすべてのコメントを持った、新しいコメントファイルを作成します。

・また、複数の組み合わせの合成を、まとめて実行することもできます。

(※もしも、「行数ごと」の隣の数字を「3」にしたなら、リストの1行目~3行目のコメントファイルを合成します)

(※上の画像では、リスト内のファイル名を調べて、“」を”の後の数字が「4」になっている2つのファイルと、“」を”の後の数字が「5」になっている3つのファイルを、それぞれ合成しています。つまり、5つのファイルを元に、2つのファイルが作成されます)

・なお、この処理の際、ほかの(1)~(7)の部分も設定していれば、合成とほかの処理が同時に行われます(「NGワードの削除」&「合成」といった同時処理が可能です)

(1)削除

・「(1)削除」という部分については、あまり使うことはありません。

・ただ、処理時間の短縮になったりする場合があります。

読込制限

・これにチェックした場合は、ドラッグ&ドロップしたファイルからの読み込みを、指定した数までしか行いません。

・10万個のコメントを持つファイルがドラッグ&ドロップされていても、「読込制限」が「7000」なら、コメントを7000個を読み込んだところで、残りはスルーします。

※たとえば、コメントファイルに10万件のコメントが並んでいるけど、最終的には1万コメントもあれば十分……といったケースで使うと、9万コメントぶんは何も処理せずに無視するので、処理時間が短くて済みます(よく分からなければ、この機能は無視しても大丈夫です

※なお、「読込制限」が「7000」の場合なら、コメントファイルを最初から順番に読み込んでいって、「(1)~(4)」の処理で「削除」されなかったコメントが「7000」になった時点で、それ以降の読み込みを停止します。その後、「(5)~(6)」の処理でコメントが削除されると、最終的に出力するコメント数は「7000」よりも少なくなります。最終的に出力されるコメント数を指定する場合は、「(6)コメント数制限」で指定します。

不自然な投稿日

・これにチェックした場合は、ドラッグ&ドロップしたファイルからの「読込」の際に、ファイル内の投稿日の情報(<chat>内のdate属性の値)を簡単に解析して、最初の方にぽつんと日付が飛んだコメントがあった場合に、それを無視します。

・3000件のコメントのうちの2990件は11月の投稿なのに、最初の10件だけ2月とか3月に投稿されているといった場合に、それを無視します(よく分からなければ、この機能は無視しても大丈夫です)

※ただし、コメント数が少ないファイルだと正常に判定できません。

古投稿(古い投稿を無視)

・これにチェックして、「○」月前と設定した場合、投稿日が現在から○ヶ月以上前のコメントをすべて無視します。

(2)投稿日時で削除

・「(2)投稿日時で削除」では、コメントが投稿された日時を条件に、コメントを削除します。

「指定した日時」で削除

・ドロップダウンメニューで「指定した日時」を選んだ場合は、その下の「指定」という部分に、「年」「月」「日」「時」「分」「秒」を入力します。

・そして、「指定した日時」+「0」時間「より前なら」削除するなどと設定して、チェックを付けておくと、その処理が実行されます。

(※「0」時間の部分は、通常、「0」を入れておきます)

「ファイル内の最初の投稿」

・コメントファイルの中に存在する「一番最初の投稿の投稿日時」を基準に、条件を付けます。

・上の画像の場合。

・リストビューにドラッグ&ドロップしたファイルには、2011年7月8日の1時31分~9時22分に投稿されたコメントの情報がありました。

・これに対して、「ファイル内の最初の投稿+6時間より後なら削除する」という条件を付けています。

・つまり、「7時31分より後のコメントを削除する」という処理が実行されます。

・新しく作られるコメントファイルには、2011年の1時31分~7時30分に投稿されたコメントの情報だけが残りました。

(※「ファイル内の最初の投稿」がどれかを判断する際には、「(1)削除」の「不自然な投稿日」や「古投稿」で削除したコメントは除外して決めます)

「ファイル内の最後の投稿」

・コメントファイルの中に存在する「一番最後の投稿の投稿日時」を基準に、条件を付けます。

・上の画像の場合。

・リストビューにドラッグ&ドロップしたファイルには、2011年7月8日の1時31分~9時22分に投稿されたコメントの情報がありました。

・これに対して、「ファイル内の最後の投稿-6時間より前なら削除する」という条件を付けました。

・つまり、「3時22分より前のコメントを削除する」という処理が実行されます。

・新しく作られるコメントファイルには、2011年の3時23分~9時22分に投稿されたコメントの情報が残りました。

「合成1行目の最初(最後)の投稿」

・「ファイル内の最初(最後)の投稿」では、ドラッグ&ドロップしたファイルそれぞれの中で、「一番最初の投稿」や「一番最後の投稿」を基準にします。

・たとえば、1時~3時のファイルを1行目に、11時~13時のファイルを2行目にセットして、「ファイル内の一番最初の投稿+1時間より後なら削除」という条件を付けて合成した場合……。新しいファイルの中には、「1時~2時」と「11時~12時」のコメントが残ります。

・それを「合成1行目のファイルの最初の投稿+1時間より後なら削除」という条件にした場合……。新しいファイルの中には、「1時~2時」のコメントだけが残ります。

(この設定が有用な場面は少ないと思いますので、よく分からなければ無視しても大丈夫です)

(3)調整

・「(3)調整」という部分では、「コメント本文の内容」や「表示する色や大きさ」を変更したり、それらを条件に削除したり……といった設定をします。

コマンド

・コメントを表示する際の「色」や「大きさ」や「位置」について、さまざまな処理ができます。

・たとえば、ドラッグ&ドロップされたファイルの中にある「デフォルト以外の色で大きな文字で表示する」指定がされたコメント(「big red」や「green big」など)を削除できます。

・また、「コメント本文が30文字以上なら小さな文字で表示させる。ただし、指定したIDだけは例外とする」という感じに、ちょっと複雑な条件でコメント内容を変更できます。

・詳しくはコマンドの使い方をご参照ください。

置換

・コメント本文の内容に、置換処理をかけます。

・チェックボックスの横にあるボタンをクリックして、開いたテキストファイルに設定を書きます。

字数

・コメント本文の字数の許容範囲を設定します。

・たとえば、「1」~「30」と設定した場合は、本文が31文字以上のコメントを削除します。

・また、「3」~「30」と設定した場合は、本文が2文字以下のコメントと、31文字以上のコメントを削除します。

※文字数は、表示される文字数で数えます(たとえば、xml上で「&#38;」となっている文字列は、BoonPlayerなどで再生すると「&」と表示されるので、5文字ではなく、1文字として数えます)

削除コメント

・「削除コメ」のチェックが有効の場合のみ、コメントの「deleted」属性が1以上なら削除します。

※deletedが「1」の場合と「2」の場合(動画投稿者による削除と管理者による削除)などで処理を変えたい場合は、「コマンド」の方で、<deletedがこの値><deletedがこれ以上>をご利用ください。

低スコア

・スコアの値が低いコメントを削除します。

・たとえば、「-1000」と設定した場合は、スコアの値が「-1000」以下のコメントを削除します。

※スコアは、ニコニコ動画のNG共有機能によって付けられる値です。マイナスが大きいほど、NG報告の多いユーザーによるコメントという感じになります。

※極端にマイナスが大きなコメント(「-10000」以下など)は、削除した方が良いかも知れません。ただ、「-1000」程度なら、スコアの低さはあまり参考になりません。

0コメ消

・「0コメ消」にチェックしている場合、動画の再生開始と同時に表示されるようになっているコメント(vposの値が「0」のコメント)を削除します。

NGID(個別NGID)

・特定のIDによるコメントを、すべて削除します。

・チェックボックスの横にあるボタンをクリックして、開いたテキストファイルに設定を書きます。

・また、「逆」のチェックボックスにチェックしている場合は、設定ファイルに書いたIDのコメントだけを残して、それ以外のすべてを削除します。

NG語(個別NGワード)

・特定のワードを含むコメントを、すべて削除します。

・チェックボックスの横にあるボタンをクリックして、開いたテキストファイルに設定を書きます。

・「逆」のチェックボックスにチェックしている場合は、設定ファイルに書いたワードを含むコメントだけを残して、含まないコメントをすべてを削除します。

・「連」のチェックボックスにチェックしている場合は、そのコメントだけでなく、そのコメントをしたのと同じIDによるコメントをすべて削除します。

※ただし、設定ファイル内で 【連鎖】や【単独】の指定があるワードについては、「連」のチェック状態に関わらず、ファイル内の設定に従って処理します。

共NG(共通NGID&共通NGワード)

・「共NG」については、パッと見た感じ、意味不明だと思います。

・上でご説明している通り、「NGID」というのが、指定したIDのコメントを削除する処理です。「NG語」というのが、指定したNGワードを含むコメントを削除する処理です。

・そして、「共NG」という部分でNGIDやNGワードを指定すると、「NGID」「NG語」でそれらを指定したときと、まったく同じように処理されます。

(「共NG」の設定は次のような感じです)

・つまり、NGIDを指定したい場合は、「NGID」か「共NG」か、どちらに書いても同じ結果になります。

・また、NGワードを指定したい場合は、「NG語」か「共NG」か、どちらに書いても同じ結果になります。

・どうして、同じような設定をする場所が2つあるのかについては、次の「補足」でご説明します。

補足

NGIDとNGワードの件(前置き)

・さて、NGID や NGワード に関しては、役割分担の分かりにくい3つの処理が並んでいます。

・これについてご説明する前に、まず、「設定の保存」と「設定の読込」についてご説明する必要があります。

設定の保存

・「XMLの再構成」では、チェック状況や入力した数字などの状態を保存しておいて、あとで好きなときに復元することができます。

・現在の状態を保存したい場合は、次のように操作します。

設定の読込

・設定を保存したときの状態を復元したい場合は、次のように操作します。

(※現在のバージョンでは、このドロップ式メニューはリスト式メニューに変更されて、「設定を読込」ボタンを押すのではなく、設定名をダブルクリックすると設定が読み込まれる仕様になっています)

(※緑色の部分については、Ver2.20から仕様を変更しました。通常は、普通に状態が保存されます。「詳細設定→隔離スペース」で「設定の『新規保存』時、右上の動画ドロップ部をクリアする」にチェックしている場合のみ、画像に書かれているような特殊な挙動になります)

・基本的に、ほとんどの設定は「保存」したときの状態に戻ります。ただし、上部のリストの中身は復元されません。

・そして、次の点が、ややこしくて申し訳ありません。

「個別」「個」と書かれたボタンについては、ボタンを押したときに開く設定テキストファイルの中身まで、保存したときの状態が復元されます。

「共通」「共」「設定」と書かれたボタンについては、ボタンを押したときに開く設定テキストファイルの中身は、保存や読込で変化しません。

(たとえば、「NGID」の横のボタンを押すと、下のような設定テキストファイルが開くわけですが、この中身に「設定を保存」「設定を読込」が適用されるかどうかが「個別」と「共通」の違いになります)

「共通」のNGIDというのは、NicomentXenoglossiaがひとつだけ保持していて、すべての状況で共通して使うNGIDみたいな感覚です。

「個別」のNGIDというのは、設定ごとに保存しておいて、個別の状況だけで使うNGIDみたいな感じです。

NGIDとNGワードの件

・そんなこんなで、「NGID」と「NGワード」に関しては、3種類の設定があります。

・「NGID」「NG語」の方で設定したNGIDやNGワードは、「設定を読込」を押すと、以前保存したときの状態に戻されます(「設定を保存」で、内容を保存しておくことができます)

・一方、「共NG」の方で設定したNGIDやNGワードは、「設定を読込」を押しても、内容が変化しません(「設定を保存」を押しても、内容が保存されません)

「置換」が2つある件

・「(3)調整」の中には、「コマンド」というチェックボックスが3つ、「置換」というチェックボックスが2つあります。

・しかし、上から2番目にある「置換」も、下から2番目にある「置換」も、機能に差はありません。

・同じものが2つある理由は、処理が上から下へと順番に実行されるからです。

・たとえば、次のような「置換」の設定があるとして……。

// 同じ文字が連続する最大数を16個までに制限
/(.)\1{16,}/   /$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1$1/

(例1)

・「あああああああああああああああああああああああああああああああ」(あ×30文字)というコメント本文を、これで処理した場合……。

・まず、「置換」の処理によって、全体が「ああああああああああああああああ」(あ×16文字)に短縮されます。

・次に、「字数」の処理に入りますが、「ああああああああああああああああ」(あ×16文字)は1~25文字の範囲内なので、特に何もしません。

・結果として、「ああああああああああああああああ」(あ×16文字)というコメントが残ります。

(例2)

・「あああああああああああああああああああああああああああああああ」(あ×30文字)というコメント本文を、これで処理した場合……。

・まず、「字数」の処理ですが、「あああああああああああああああああああああああああああああああ」(あ×30文字)は、1~25文字の範囲よりも多いため、削除されます。

・先に削除されてしまったので、その後にある「置換」の処理には到達しません。

・結果として、コメントは残りません。

・そんなこんなで、実行する順番によって結果が変わる場合があるのが、「置換」が2つある理由です。

入力:「あ×30文字」 → 30文字を16文字に置換(実行) → もしも25文字以上だったら削除(スルー) → 出力:「あ×16文字」

入力:「あ×30文字」 → もしも25文字以上だったら削除(実行) → 30文字を16文字に置換(スルー) → 出力:何も出力しない

※「XMLの再構成」では、「(1)削除→(2)投稿日時で削除→(3)調整→…」という処理順で固定されており、同じ「(3)調整」の中でなら上から下への順番で処理するといったルールで統一されています。

「コマンド」が3つある件

・「(3)調整」の中には、「コマンド」というチェックボックスが3つあります。

・実行する順番によって結果が変わる場合があるので、複数用意しています。

・一番下にある「コマンド」だけは、「共通」ではなく「個別」なので、設定テキストファイルの中身まで「設定を保存」や「設定を読込」が有効になっています。

優先

優先ID

特定のIDの発言だけは「NGワード」を含んでいても削除したくない、といった場合に使います。

(たとえば、「つまらない」をNGワードに指定して公式アニメを見るとして、主題歌の歌詞に「つまらない日常に~」というフレーズがあった場合……。いわゆる『歌詞職人』が付けた字幕っぽいコメントが、その部分だけ削除されてしまいます。それを避けたい場合に、「つまらない」をNGワードから外すかわりに、『歌詞職人』のIDを「優先」に指定するという方法が可能です)

・設定は、「優先」の「ID」にチェックして、その横のボタンをクリックして開いたテキストファイルに記述します。

投稿者コメントなどを、優先的にあつかう

・「投」にチェックした場合は、投稿者コメント(forkの値が1のコメント)をすべて、優先的にあつかいます。

・「放」にチェックした場合は、放送主コメント(premiumの値が3のコメント)をすべて、優先的にあつかいます。

・「シ」にチェックした場合は、システムコメント(premiumの値が2のコメント)をすべて、優先的にあつかいます。

・「バ運」にチェックした場合は、運営またはバックステージパスのコメント(premiumの値が6か7のコメント)をすべて、優先的にあつかいます。

条件を満たすコメントを、優先的にあつかう

・それ以外の条件で設定したい場合は、「優先」の「詳」にチェックして、その横のボタンをクリックして開いたテキストファイルに、詳細な条件を記述してください。

(4)コメント表示タイミングの調整

・「(4)コメント表示タイミングの調整」という部分では、動画プレイヤーなどで再生したときに、コメントが流れてくるタイミングを早くしたり、遅くしたりできます。

・また、流れてくるタイミングを条件に、コメントを削除したりできます。

・このツールの中では、比較的、使い方が分かりやすい部分かも知れません。

・左端にチェックした設定だけ、処理が実行されます。

・左半分は、処理を実行する条件です。

・右半分は、実行する処理の内容です。

・両者を合わせて、「1分30秒より後のコメントだけ、表示されるタイミングを10秒遅らせる」といった形の処理になります。

「より後のみ」「より前のみ」「無条件で」

・基本的に、見たままです。

・「ファイルの中にあるすべてのコメントを、0.5秒ずつ遅らせたい」といった場合には、「無条件で」を選びます。

・「1分30秒より前のコメントだけ、0.5秒ずつ遅らせたい」といった場合には、「より前のみ」「より後のみ」を選びます。

「行目のみ」

・「行目のみ」という条件は、2つ以上のコメントファイルを合成する場合に使います。

・たとえば、次のように、「sm1903706」「sm2033245」を合成する場合……。

・「再構成」を実行すると、「sm1903706」(745個コメント)と「sm2033245」(929コメント)を合成した、新しいコメントファイル(1674コメント)が作成されます。

・ただし、上の画像の場合は、「2行目のみ、0.5秒遅らせる」という設定になっています。

・この場合、合成の2行目にあたる「sm2033245」の中の929個のコメントは、それぞれ0.5秒ずつ表示タイミングを変更した上で、新しいコメントファイルに組み込まれます。

(合成の1行目にあたる「sm1903706」の中の745個のコメントは、元のファイルにあるそのままの形で、新しいコメントファイルに組み込まれます)

「行目のみ」の注意点

・「2行目のみ」「3行目のみ」といった指定は、合成するファイルの中での順番になります。

・たとえば、次のような合成をする場合……。

・上の画像の設定では、それぞれの合成の「2行目」に、「0.5秒遅らせる」が適用されます。

・つまり、「sm2033245」の929個のコメントと、「sm2030397」の887個のコメントに、「0.5秒遅らせる」が適用されます。

sm2030397(887コメント)が、「4行目」ではなく、「2行目」としてあつかわれる点に注意してください。

「遅らせる」「早める」

・基本的に、見たままです。

・「1分30秒より後のコメントだけ、10秒ずつ遅らせる」といった形で指定します。

・コメントが表示されるタイミングを、指定された時間だけ、遅らせたり、早めたりします。

「全削除」

・基本的に、見たままです。

・「24分30秒より後のコメントだけ、全部削除する」といった形で指定します。

・条件を満たしたコメントは、「再構成」で作られる新しいコメントファイルに残りません。

「だけを削除」

・基本的に、見たままです。

「1分30秒より後のコメントだけ、そこから10秒だけ削除する」といった形で指定します。

・その場合、表示されるタイミングが「1分30秒~1分40秒」のあいだにあるコメントが、「再構成」で作られる新しいコメントファイルに残りません。

「のCMカット」

・パッと見で意味不明だと思いますが、わりと使う機能かも知れません。

・具体的には、「1分30秒~1分40秒のコメントを削除して、1分40秒以降のコメントを10秒早める」みたいな処理をしたい場合に使います。

・もちろん、次のように指定すれば良いのですが……。

・次のように指定しても、同じ意味になります。

パート分割の合成

・「パート分割の合成」「可能ならネットから取得」というチェックボックスの使い方は、パート合成の例をご参照ください。

(Aパート、Bパートで2分割されているコメントファイルを、時間をずらして、ひとつのコメントファイルに統合したい場合などに使います)

(5)重複コメ削除

・「(5)重複コメ削除」という部分では、内容などが「重複するコメント」を、再構成で新しく作るコメントファイルに残さないようにできます。

・この処理は、「する」にチェックがある場合だけ実行されます。

・「No」にチェックしている場合は、コメント番号が同じ発言が2つ以上あれば、1つを残して削除します。

たとえば、「sm9」に付いた「no500~no1500のコメントファイル」と「no1000~no2000のコメントファイル」を別々に保存していて、それを合成する場合……。
そのまま合成すると、合計2000コメントで、「no1000~no1500」のコメントを2つずつ持った、変なコメントファイルが作成されてしまいます。
しかし、「No」が重複するコメントを削除する設定なら、「no500~no2000」のコメントをひとつずつ持ったファイルにできます。

・「No」と「投稿時」にチェックしている場合は、コメント番号と投稿日時の両方が一致する発言が2つ以上あれば、1つを残して削除します。

(「No」だけで重複を判断するのが心配な場合など、ほかの部分もチェックしておくと、チェックした項目すべてが「一致」する発言だけを、「重複する発言」だと見なすようになります)

・「時間」と「本文」にチェックしている場合なら、表示されるタイミングがまったく同じで、コメント本文の中身がまったく同じ発言があった場合に、1つを残して削除します。

(その際、「時間」の上にあるボックスで「50」0msと設定しておくと、表示されるタイミングが0.5秒以内にあって、コメント本文の中身がまったく同じ発言を、1つを残して削除します)

「80」0msの「時間」と「ID」と「本文」と「曖昧」にチェックしている場合なら、同じIDの持ち主が投稿した、表示されるタイミングが0.8秒以内で、だいたい似たような内容の発言を、1つを残して削除します。

いわゆる『コメント職人』が、ニコニコ動画で自分のコメントが表示されなくなるたびに、消えたのと同じ投稿を再び投稿することがあります。
そういった動画について、動画プレイヤーで、何千コメントも表示させて視聴すると、同じ『コメント職人』による同じ内容のコメントが、二重・三重に表示されてしまいます。
上記のような設定を行うと、そういった事情で二重・三重に表示されているコメントを、一重に表示させることができます。

「重複」判定項目の詳細

【No】コメントの番号

【投稿時】コメントの投稿日時

【コマンド】「big」「red」など、コメントのmail欄の内容

※「(3)調整」で「コマンド」の処理が実行されている場合は、mail欄の内容が独自のルールで整理されるので、「big red」と「red big」を、順番に関わらず重複と見なします。

【時間】コメントが表示されるタイミング

※ボックスの中身が「0」の場合は、表示されるタイミングが完全に一致する場合のみ、表示タイミングが一致するコメントだと判定します。

※ボックスの中身が「100」なら、コメントが表示されるタイミングが1秒差以内なら、表示タイミングが一致するコメントだと判定します。

※ボックスの中身は、100分の1秒単位の設定になります。

【ID】コメントを投稿したひとのID

【本文】コメントの本文内容

※「曖昧」にチェックが入っていない場合は、本文が完全に一致する場合のみ、本文が一致するコメントだと判定します。

※「曖昧」にチェックが入っている場合は、アルファベットの大文字/小文字などが微妙に違っても、本文が一致するコメントだと判定します。

(「設定」というボタンを押すと開くテキストファイルを書きかえることで、「曖昧」の判定を変更できます)

(6)コメント数制限

・「(6)コメント数制限」という部分では、再構成で新しく作るファイルのコメント数を、指定した数までに制限します。

・たとえば、コメントが5000個あったとしても、「コメント数制限」を「3000」に設定していれば、2000は破棄して、3000コメントのファイルを作成します。

・この処理は、「する」にチェックがある場合だけ実行されます。

・コメント数を制限する場合に、どのコメントを残して、どのコメントを削除するかは、次のようなルールになります。

【連続部から間引】 まず、表示されるタイミングが同時のコメントが2つあれば、そのうちの1つを削除します。次に、表示されるタイミングが0.01秒しか違わないコメントが2つあれば、その1つを削除します。次に、表示されるタイミングが0.02秒しか違わないコメントが……。という感じに、目的のコメント数になるまで処理していきます。イメージ的には、コメントが密集しているところから間引いていくような感じで、全体的にコメントを均等に配置するような方向性になります。

【投稿順】 コメントの投稿日時が古いもから優先して残します(指定したコメント数になるまで、新しいコメントが削除されます)

【読込】 元にしたコメントファイルの中で、上にあるコメントから順に優先して残します(指定したコメント数になるまで、下にあるコメントが削除されます)

・なお、2つ以上のコメントを合成する場合は、「行の順を優先」のチェック状態で挙動が変わります。

たとえば、リストの1行目に500コメントのファイル、2行目に1000コメントのファイルをセットして、合成する場合……。「連続部から間引」を選んで、コメント数を「800」に間引くとします。

「行の順を優先」にチェックしていない場合は、1行目と2行目を合成した「1500コメント」を元にして、コメントの連続した部分を間引いた800コメントにします。

「行の順を優先」にチェックしている場合は、1行目の500コメントはすべて残します。そして、2行目の1000コメントを元にして、コメントの連続した部分を間引いた300コメントにします。その2つを合成して、800コメントのファイルを作成します。

※また、その設定で、もしもコメント制限を「200」に設定しているなら、1行目の500コメントを元にして、コメントの連続した部分を間引いた200コメントにします(2行目のコメントはすべて削除します)

(7)ソート

・「(7)ソート」という部分では、再構成で新しく作るコメントファイル(「.xml」のファイル)の中での、コメントの並び順を設定できます。

・たとえば、上の画像の設定なら……。

(1)「優先IDのコメント」→「それ以外のコメント」という順番でソートします。

(2)「優先IDのコメント」の中では、「ID」順にソートします。「それ以外のコメント」の中でも、「ID」順にソートします。

(3)「ID」が同じコメントの中では、「再生時間」(コメントが表示されるタイミング)が早いものから順にソートします。

「noを振り直さない」にチェックしていない場合は、ここでソートした順番で、「no=1」から順に、コメント番号を振り直すことになります。

「ソート」項目の詳細

【読込順】 元のコメントファイルで並んでいた順番そのままに並べます(「1行目の一番最初のコメント」→「1行目の一番最後のコメント」→「2行目の一番最初のコメント」→「2行目の一番最後のコメント」という感じの順番になります)。

【リスト行順】 1行目 → 2行目 → 3行目……という感じにソートします(「読込順」と違って、同じ行のファイルの中でのコメントの登場順は考慮しません)

【優先ID】 優先IDのコメント → 優先IDではないコメント、という順番にソートします。

【ID】 コメントの投稿者のID順に並べます。

【再生時間】 表示されるタイミングが早いコメントから順番に並べます。

【投稿日時】 投稿された日時が早いコメントから順番に並べます。

【No】 コメント番号が若い順番に並べます。

【スコア】 スコア(ニコニコ動画のNG共有機能によって付けられる値)が低い順に並べます(NG報告の多いコメントから順番に並べます)

【投稿者コメ】 投稿者コメント → それ以外のコメント、という順番にソートします。

【プレミアム】 運営のコメント → プレミアムIDのコメント → それ以外のコメント、という順番にソートします(※運営のコメントがこの属性に特別な値を持っている場合があるのですが、くわしい仕様は謎です)

【本文】 コメント本文の内容でソートします。

【コマンド】 コマンド欄(「bule」「shita」など)の内容でソートします(「(3)調整」で「コマンド」の処理が実行されている場合は、mail欄の内容が独自のルールで整理されています。「(3)調整」の「コマンド」の処理をしているかどうかで、このソートの結果が変わる点にご注意ください)

【スレッド】 コメントそれぞれが持っている「スレッドID」の順にソートします。

・上記のすべてについて、最初に「*」マークが付いている選択肢では、順序が逆になります。

(たとえば、「再生時間」なら、表示されるタイミングが早い順に並べますが、「*再生時間」なら、表示されるタイミングが遅い順に並べます)

※ソートをしなかった場合は、「読込順」だけでソートした場合と、同じ結果になります。

その他の設定

・「再構成の設定」という部分で、その他のいくつかの設定ができます。

処理リストを保存

・「処理リストを保存」にチェックしている場合、「NGワードを含むので削除したコメントの一覧」「重複したので削除したコメントの一覧」などを、別のファイルに出力します。

・出力されるのは、「詳細設定」の「XMLの再構成」の「処理リスト」でチェックを付けている項目だけです。

※設定したNGワードが有効に動作しているか、連鎖的に削除した発言の内容はどんな感じなのか、などを確認したい場合に使います。

(使い方がよく分からない場合などに、とりあえずチェックしてみると、なんとなく役に立つこともあるかも知れません)

末尾情報なし

・「末尾情報なし」にチェックしている場合、新しく作成するファイル名の最後に [000001~000225|11.10.02 01:05~11.10.19 18:03] みたいな部分を付けません。

※なお、ファイル名の最後に付ける [000001~000225|11.10.02 01:05~11.10.19 18:03] みたいな部分の形式は「詳細設定」の「共通」の「末尾情報」で変更できます。

※その「処理内容」というチェックボックスを有効にすると、「XMLの再構成」で新しく作るファイルが元のファイルからどのように変更したものかをファイル名に付け足します(変更が多い場合は、途中で「etc」と省略します)

noを振り直さない

・「XMLの再構成」で新しく作成するコメントファイルでは、通常、コメント番号を1から順番に付け直します。

・「noを振り直さない」にチェックしている場合、その処理を行いません。コメント番号は、そのコメントが元もと持っている番号から変更されません。

(状況によっては、新しく作られるコメントファイルの中に同じ番号を持つコメントが2つ以上存在する結果になります。その場合も、BoonPlayerなどでの再生に支障はないはずです)

指定場所に保存

・「指定場所に保存」は、下の画像の緑色の部分とセットで使います。

・まず、上の画像の緑色の部分に動画ファイルをドラッグ&ドロップすると、そのパスとファイル名が「指定場所」として登録されます。

(その状態で「再生」というボタンを押すと、「指定場所」の動画が再生されます

・さて、「指定場所」が登録されていて「指定場所に保存」にチェックしている場合、「再構成」を実行すると、作成される新しいコメントファイルが「指定場所」のパスとファイル名に作られます。

・つまり、ドラッグ&ドロップした動画と同じ場所に、同じ名前で、拡張子が「.xml」のコメントファイルが作成されます。

(これ以外の場合は、再構成の元にしたファイルと同じ場所に作成されます)

同名時に上書

・これにチェックしている場合のみ、再構成の結果作成されるものと同じ名前のファイルがすでに存在していた場合に、上書き保存します。

(チェックしていない場合は、別の名前で保存します)

・ただし、同じ名前のファイルが、再構成の元にするファイル(ダイアログ上部のリストに登録されているファイル)だった場合は、上書きを行いません。

実行で設定保存

・これにチェックしている場合のみ、再構成の実行と同時に、設定の保存ボタンを押したのと同じ動作を行います。

(設定名によって、上書保存か新規保存を自動的に行います。設定名がカラになっている場合は、何もしません)

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